【2023年版】Instagram運用代行の費用相場を徹底解説！【相場早見表あり】

Instagramは若い世代に特に人気の写真投稿型SNSです。写真や動画で店舗・医院の雰囲気やアピールポイントをわかりやすく伝えられることから、ビジネスツールとしても活用されています。

しかし、写真や動画の撮影やInstagramの投稿・管理を本格的にしようとすると、ある程度の時間やノウハウが必要です。Instagram運用を委託できる代行会社を利用することで、手間をかけずに効率的なInstagram運用が可能になります。

今回の記事では、Instagram運用代行の費用相場や依頼する際の注意点について解説します。

Instagram運用代行とは

SNSによる情報収集やユーザー同士のコミュニケーションが活発になっている現在、SNSをビジネスに利用する企業が増えています。特にInstagramは、写真や動画で感覚的に情報を伝えられることから、ブランディングや認知度向上に役立つツールとして、企業がデジタルマーケティングに組み込んでいます。

しかし、ビジネスツールとしてInstagramを利用する場合は、企画・撮影・投稿文の作成・ハッシュタグの選定・レポートの作成などといったさまざまな作業を通して、戦略的な運用を行う必要があります。

専門知識やノウハウを持った会社が上記のような運用作業を企業の代わりに行うサービスのことをInstagram運用代行といいます。

Instagram運用代行の作業内容例

先ほどご紹介したとおり、Instagramを運用していくにはさまざまな作業が必要です。

代行会社の中にはすべての作業をワンストップで請け負うところもあれば、一部の作業のみを行うところもあります。代行会社に依頼できる作業内容には以下のようなものがあります。

【1】アカウントの作成

Instagramを始めるためのアカウント開設を行います。

【2】投稿作成

Instagramに投稿するための写真や動画を撮影・制作します。

【3】投稿

作成した写真や動画を投稿します。

【4】コメント管理

投稿に寄せられたコメントに返信をします。また、炎上の危険性があるコメントをいち早く見つけ、防止策を講じます。

【5】キャンペーン

Instagram上でユーザーに商品やサービスのプロモーションを行う「キャンペーン」の立案や実施を請け負います。

【6】コンサルティング

アカウントの運用に関するアドバイスやキャンペーン実施時のサポート・効果測定・レポートの提出などを行います。

Instagram運用代行のメリット・デメリット

Instagram運用代行サービスを利用することのメリットとデメリットをご紹介します。

Instagram運用代行のメリット

Instagram運用代行のメリットは、以下の4つです。

時間や手間がかからない
専門家に運用を委託できる
投稿回数を増やせる
炎上リスクを軽減できる

それぞれ詳しく解説していきます。

時間や手間がかからない

先ほどご紹介したとおり、Instagramの運用と一口に言ってもその内容は多岐にわたります。

自社内でも、写真を撮影しコメントを添えて投稿するなど狭い範囲の作業はできますが、トータルでInstagramを管理・運用するのは、時間的なコストからも知識・技術の面からも困難であるといわざるをえません。

Instagram運用代行会社ではInstagram運用に関わる諸作業を一括で委託することができ、時間や手間をかけずに効果的な運用ができます。

専門家に運用を委託できる

Instagramは私的利用とビジネスでの利用で運用法がまったく異なります。たとえInstagramを使った経験がある場合でも、ビジネスツールとして活用できるわけではありません。

Instagram運用代行会社ではInstagramをビジネスに利用するノウハウを持つ専門家が多数在籍しています。投稿やアカウント管理だけではなく、キャンペーンの企画提案や運営データのレポート作成など幅広いサービスを提供しており、専門家による効率的な運用が可能です。

投稿回数を増やせる

Instagramに限らず、SNSでフォロワーを増やすためにはコンスタントに投稿することが必要です。

しかし、自社で運用する場合、他の業務と平行して投稿を行わなければなりません。そのため、成果が出る前に更新頻度が下がってしまったり、本来の業務に支障が出てしまったりする場合もあるでしょう。Instagram代行サービスを利用することで、投稿回数を増やし、投稿頻度を維持することができます。

炎上リスクを軽減できる

InstagramはSNSの中でも比較的炎上リスクは低いといわれていますが、それでも炎上リスクを完全に回避できるわけではありません。炎上を抑えるためには、拡散される前にすばやく対処する必要があります。

代行会社の中には24時間コメントを監視するサービスを提供しているところもあります。炎上につながるコメントを見つけた際に即対処できるため、炎上を未然に防ぐことができます。

Instagram運用代行のデメリット

Instagram運用代行のデメリットは、以下の3つです。

費用がかかる
運用のノウハウが蓄積されない
自社のポリシーが伝わりにくい場合がある

それぞれ詳しく解説していきます。

費用がかかる

当然のことながら、運用代行を依頼する場合は代行費用がかかります。特にSNSを利用したマーケティングは長期的な運用が必須となるため、費用がそれだけかさむことを念頭に入れておかなくてはなりません。

運用のノウハウが蓄積されない

運用を代行会社に任せきりにすることで、自社に運用のノウハウが蓄積されないというデメリットがあります。

先ほどご紹介したとおり、SNS運用は長期にわたる場合が多いため、いずれはインハウス化することも選択肢のひとつとして考えておくとよいでしょう。

自社のポリシーが伝わりにくい場合がある

代行会社はInstagram運用のプロではありますが、やはり自社のサービスや製品を知り抜いているのは自社のスタッフです。

運用会社に任せきりにしていると、本当に伝えたいポリシーやアピールポイントが伝わりにくい場合もあります。

Instagram運用代行を依頼・活用すべきケース

Instagram運用代行を依頼・活用すべきケースは、以下の3つです。

早く成果を上げたい
運用中のアカウントが伸び悩んでいる
アカウントを本格的に運用したいがリソースが足りない

それぞれについて詳しく解説します。

早く成果を上げたい

Instagramの活用で早く成果を上げたい企業は、運用代行に依頼するのがよいでしょう。

Instagram運用代行は、達成したい目的に合わせてどのような投稿・アプローチをすべきか熟知しています。投稿内容に対するユーザーの反応やインプレッションなどを分析して、効果的な運用をすることが可能です。自社で試行錯誤しながら運用するよりも、早く成果を上げられます。

運用中のアカウントが伸び悩んでいる

運用中のInstagramアカウントが伸びずに悩んでいる企業は、コンセプトや運用の仕方が誤っている可能性があります。自社内で考えても思い付かないことが原因で伸び悩んでいる場合もあるでしょう。

Instagram運用代行に依頼すれば、うまくいっていない原因をつかみ、効果的な運用を行ってくれます。試行錯誤を繰り返したけれど状況が好転しない場合は、プロに依頼するのがおすすめです。

アカウントを運用したいがリソースが足りない

Instagramのアカウントを運用するには、定期的な投稿やコメント返信、各種数値管理や分析など、行うべきことが多くあります。社内のリソースが足りず運用まで手が回らなかったり、ほかの業務がおろそかになったりする企業も少なくありません。

Instagram運用代行に依頼すれば、必要なことをすべて代行してもらえます。アカウント運用のリソースが足りない企業こそ、Instagram運用代行の活用を検討してみてください。

Instagram運用代行で依頼できる内容別・料金相場

Instagram運用の料金はサービス内容や投稿回数で大きく異なりますが、月額50,000～500,000円程度と考えておくとよいでしょう。

いくつかの代行会社のプランとその費用をご紹介しますので、費用相場を掴む際の参考にしてください。

	プラン名	初期費用	月額費用	投稿回数	レポート・ミーティングの回数	その他サービス
A社	基本運用プラン	55,000円	55,000円	月10回	レポート：月1回	・アカウント開設・優良ハッシュタグ選定・コメントリプライ対応・ビジネスプロフィール切り替え・投稿キャプション作成・フォロワー増加施策・競合市場調査・投稿代行
B社	基本運用プラン	200,000円～	350,000円～	不明	レポート：月1回	・初期体制構築・運用初期プラン立案・投稿スケジュール策定・投稿文章/ハッシュタグ設定・アカウントへ投稿
C社	ビジネスプラン	220,000円～	330,000円～	フィード投稿：月12回ストーリーズ：月16記事	レポート：月1回オンライン定例会：月1回	・カバー画像の設定・プロフィール設定・ハッシュタグ設定・投稿ライティング・画像・動画の編集、作成・撮影・ハッシュタグ分析＆報告
D社	ベーシックプラン	記載なし	500,000円～	月12回	レポート提出あり（頻度不明)	・企画立案・素材作成・インサイト分析
E社	スタンダードプラン	記載なし	200,000円～	月8回	レポート：月1回オンラインミーティング：月1回	・初期ヒアリング・ブランディングコンサル・投稿企画作成・既存素材加工・ハッシュタグ選定・プランニング・海外向けの投稿翻訳（自動翻訳）・Twitter、Facebook連動対応

自社に合うInstagram運用代行の選定ポイント

現在、Instagram運用代行会社は数多くあり、どの会社を選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。

費用はもちろんのこと、実績やサービス内容などを吟味し、自社に合った代行会社を選ぶようにしましょう。特に重視したい選定ポイントをいくつかご紹介します。

Instagram運用の実績はあるか

デジタルマーケティングにおけるSNS運用の重要性が高まるなかで、Instagram運用代行を請け負う会社は急増し続けています。Instagram自体は誰でも手軽に使うことができますが、ビジネスに活用するとなると専門的な知識や経験が必要です。実績のある会社であれば、導入事例や取引数などをアピールポイントとして自社サイトに掲載しています。

導入事例がある場合はそのアカウントを実際に見るなどして、確かな実績があるかどうかを見極めましょう。

自社のコンテンツに適しているか

Instagram運用を専門とする代行会社は数多くありますが、得意とするジャンルはそれぞれ異なります。

運用実績を確認する際には、取引先の件数や運用アカウントの数だけではなく、その内容もしっかり見ておきましょう。

戦略を立てるとはできるか

単純に投稿を作成したりインフルエンサーにアサインしたりするだけであれば、自社で行うことができます。

Instagramのロジックを理解し、データ分析によりさらなる施策を打ち出して改良を繰り返すことができない代行会社には依頼する意味がありません。見積もりの段階でサービス内容をしっかり確認し、その代行会社が高い企画力と分析力を持っているかどうかを見極めることが重要です。

レポート作成をしてもらえるか

Instagram運用は単に投稿を繰り返すだけではなく、その成果を分析し、次回の投稿に生かしたり新たな企画を立案したりすることが重要です。そのためにも、効果測定・検証のためのレポート作成をしてくれる代行会社を選ぶようにしましょう。

レポート作成の内容は、主に以下の4つが挙げられます。

【1】レポート内容

「いいね！」やフォロワーの数だけではなく、分析ツールを用いて多角的な分析ができるかどうかを確認しましょう。

【2】分析ツール

一般的にはInstagramが提供する無料の分析ツール「インサイト」による分析が行われますが、それに加えて独自の分析ツールを利用して、さらに詳しいレポートを作成できる会社もあります。その場合は追加費用がかかることもありますので、事前に確認しておきましょう。

【3】レポートの提出頻度

レポートの提出頻度も確認しておきましょう。数か月に1回という会社もありますが、こまめなブラッシュアップを行うためには月に1回以上の提出が理想です。

【4】レポートを元にした運用改善

レポートを出して終わりではなく、分析結果をもとにさらなる企画提案や運用のアドバイスをしてもらえるかどうかという点も重要な選定基準にしましょう。

サービス内容と費用のバランスは良いか

もちろん費用はなるべく抑えたいところですが、だからといって費用だけに目を向けるのではなく、サービス内容とのバランスを考えることが重要です。

自社で行える作業と依頼したい作業を明確に分け、適切なサービスを適切な費用で提供してくれる会社を選ぶことが重要です。そのためにも複数の会社に見積もりを取るようにしましょう。

Instagram運用代行を依頼するときの注意点

Instagram運用を依頼する際には、代行会社に任せきりにするのではなく、費用やサービス内容をしっかり確認し、運用目的やルールのすり合わせを行ったうえで契約することが重要です。特に、以下の点に気をつけて運用代行を依頼するようにしましょう。

運用目的を明確にする

Instagram運用代行会社は、定められた目的に則り戦略的にInstagramの運用を行います。目的がしっかり定まっていないと一貫性のある運用ができず、思うように成果が得られません。運用会社に依頼する前に、社内で運用目的をしっかり決めておくようにしましょう。

Instagram運用の主な目的は以下の3点です。

【1】フォロワーの獲得

現在では、検索エンジンではなく好みのSNSによるハッシュタグ検索で情報を得るユーザーが増えています。Instagramを運用することで、そうしたユーザーに情報を提供することが可能です。ほかのユーザーに影響力のあるフォロワーを獲得できれば、さらに情報拡散が促進されるでしょう。

【2】サービスや商品の認知度アップ

Instagramは画像や動画がメインとなっているため、企業のイメージやサービス・商品の内容を分かりやすく魅力的に紹介することができます。リール投稿やIGTVなどを利用してプロモーション動画の投稿もできるため、手軽に情報を発信できる点も魅力です。

【3】集客・集患アップ

ユーザーがハッシュタグをつけることで、商品レビューや口コミの代わりにもなるため集客・集患アップにもつながります。

運用ルールを定める

更新頻度・投稿する曜日・投稿内容・コメントがあった場合の返信の仕方などの運用ルールを定め、運用会社と意識を統一させておくようにしましょう。運用ルールを定めることで、自社と代行会社の認識のズレをなくすことができるうえ、ユーザーにとっても決まった日や時間にチェックする習慣がつきやすく、期待した内容の情報が得やすいというメリットがあります。

また、特に気をつけたいのは炎上時の対応です。InstagramをはじめとするSNSには情報拡散による認知度の大幅な向上が期待できますが、その分悪評が広がると一気に炎上する危険性もあります。炎上した際の対応はしてくれるのか、またどのように対応するのかを確認しておくことが大切です。

相見積もりを取る

運用代行会社は一社に決めるのではなく、相見積もりを取るようにしましょう。見積もりを複数取ることで、費用相場を把握することができます。

代行会社によってサービス内容も異なりますので、費用とサービス内容をよく照らし合わせ、予算や運用目的に合った会社を選ぶようにしましょう。

コミュニケーションをしっかり取る

運用代行を任せたからといって丸投げにするのではなく、コミュニケーションを密に取り、運用目的を改めてすり合わせたり、場合によっては運用を変更・改善したりすることも必要です。

代行会社によっては定期的なミーティングをサービス内容に含めているところもありますので、確認しておくとよいでしょう。

まとめ

Instagram運用を代行会社に依頼することで、時間や手間をかけずに大きな成果を上げることができます。

Instagram運用代行会社を選定する際には、複数の会社を比較し、料金やサービス内容をしっかり確認したうえで、自社のニーズにもっとも合った会社を選ぶようにしましょう。